山口県の南東部に位置する大畠は、南に広がる瀬戸内海を行きかう商船の宿場町として、また豊かな漁場の町として発展してきました。
町の中心部には、当時繁栄した名残がみられる洋館や、蔵などを見ることができます。
また、町の西部にある妙円寺は、明治維新の立役者たちを導く指南となった「仏法護国論」の著者、月性の出生地です。
1971年(昭和46年)に誕生した「大畠町」は平成の大合併により2005年(平成17年)柳井市と合併しましたが、
瀬戸の豊かな漁場は現在にも引き継がれ、全国有数の釣り場として太公望たちの人気を集めています。
大畠のみどころ
明治維新の礎を築いた人物
月性
月性は今から約200年前、現在の柳井市遠崎にある妙円寺で生まれ、僧侶になった人物です。
月性は学問のため全国を渡り歩いていた際、目の当たりにした異国の文明に日本の将来を危惧し、藩主に対して外国からの脅威を防ぐ方策の陳情や、若者の育成の場として私塾「清狂草堂」を開塾するなど日本の将来のために奔走しました。
月性の思想は吉田松陰らにも大きな影響を与え、清狂草堂が輩出した志士たちの活躍などにより明治維新が成立しました。
また、月性は優れた詩人でもあり「男児志を立てて郷関を出ず~」という詩は世界に轟いています。
急潮と渦潮、自然岩礁の釣りのメッカ
大畠瀬戸
一見穏やかにみえる瀬戸内海ですが、大小の島々に阻まれた潮が複雑な流れを生み出し、古くから航海の難所として有名でした。なかでも大畠瀬戸は急潮、渦潮で名高く、潮流によって生み出された自然岩礁に豊かな漁場が広がる全国数数の釣りのメッカとして知られています。
町の飲食店、鮮魚店では鮮度がよい様々な魚介類を味わえ、遊漁も盛んです。
主なイベント
ふれあいうずしおまつり
春に開催される産業祭です。
紙芝居やおもちゃ作り、俄太鼓(にわかだいこ)の演奏、もち巻ち、バザーなど、多彩なイベントで賑わいます。
開催日:5月上旬
開催地:大畠総合センター周辺
俄まつり
豊漁を祈願する西日本有数の珍しいお祭りです。
鳴門神社の男御輿、海原神社の女御輿を、左右に荒々しく倒しながら町内を練り歩いたのち、もみ合いながら海を渡ります。
開催日:9月下旬頃~10月上旬
開催地:柳井市鳴門神代一円(鳴門神社、海原神社、大畠ふれあいビーチ)
アクセス
飛行機でのアクセス
JRでのアクセス
車でのアクセス